外断熱工法とは、建物を外側から断熱材で包み込んで、躯体コンクリートを蓄熱体として活用する工法です。まさに「魔法瓶」の原理で、外気温の影響を受けにくい快適な空間が実現します。
外断熱の主なメリットは下記の4点です。
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①建物の耐久性向上
外断熱工法は、欧米ではコンクリート建造物の標準的な断熱工法として数十年
も前から使用されてきました。建物の高寿命化という観点からも、外断熱への見
直しが必要とされています。建物の長寿命化は、建築サイクルコストを低減する
だけでなく、税制面も含め資産価値を向上させることにもなります。
②省エネルギー
外断熱工法の優れた利点の一つに、躯体コンクリートを蓄熱体(熱の貯蔵庫)と
して利用し、熱効率を向上させることがあります。エアコンで一旦暖められた(
冷やされた)室内温度は、蓄熱体にも蓄えられ、いわゆる魔法瓶効果が生まれ
ます。当然のことながら、空調コストが大幅に抑えられます。
③快適空間の創造
躯体コンクリートが蓄熱する「魔法瓶の家」では、室内温度が安定します。部屋
の中央も、端の壁際も、天井も、床も、ほとんど温度差がありません。一部屋内
の温度差だけでなく、家中のすべての部屋間でも温度差が少なくなり、体感的
にも快適な居住空間を創造することができます。
④結露の抑制
住宅におけるカビやダニの発生の原因の一つに「結露」があります。結果的に
アレルギーやアトピー症を引き起こす元になります。外断熱工法はコンクリート
の蓄熱効果により、躯体と室内温度の差が小さいため、結露が起こりにくく、健
康で快適な室内環境が実現できます。
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当社が提供する外断熱工法は、湿式外断熱と言われるもので、建物の外壁外側にEPS(ポリスチレンフォーム保温板)を樹脂モルタルで接着し、グラスファイバーメッシュ及び樹脂モルタル(ベースコート)で補強し、更にその上面を仕上材(フィニッシュコート)で仕上げる工法です。
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①外壁洗浄・不陸調整
必要に応じて実施。既設改修の場合、不陸調整が必要となります。
②EPS接着
専用櫛目鏝を用いてEPSボードの裏面に樹脂モルタルを塗布し馬目状に接着する。
③下地処理
樹脂モルタルを塗布しグラスファイバーメッシュをベースコートで被せて再度塗布。
④仕上げ処理
塗り継ぎ・色ムラ無きよう、フィニッシュコートを専用プラスティック鏝で塗布して完了。
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